髪の毛の調子が悪い、抜け毛が多くなって来たという場合、誰もが最初に検討するのが育毛剤の使用でしょう。
今では数多くの育毛剤を目にすることが出来ますし、特別なものではなくとても身近な存在になっています。男性だけでなく女性が育毛剤を使うのも当たり前になっていますし、特に気になる症状がなくても今の状態を維持するために予防の意味で使用している人もたくさんいます。
常に頭皮を健康な状態にケアをすることはとても大事なことですから、とても良い流れと言えるでしょう。
ただ、育毛剤は真面目にコツコツ継続して使う必要があるものですので、気になる時だけスポット的に使ってみてもあまり効果はありません。
自分に合うものを見つけて長く使い続けることで徐々に実感が出て来るものですから、育毛剤選びは慎重に行いたいですね。実は育毛剤と一言で言ってもいろいろな種類があり、どれが合うかは人それぞれです。
自分に合った育毛剤をと言われても、どういう種類のものがあるのか、自分の頭皮ケアに最適なのがどういうものなのか、知らないままではなかなか選びにくいのが事実でしょう。
初めて育毛剤を使い始める人も、すでに使い始めている人も、まずは育毛剤というものがどういうものなのか、そこから少し勉強しておく必要がありますね。
育毛剤とはどんなものなのか
まず、知っているようで知らない育毛剤についての基礎知識が必要ですね。育毛剤とは、今現在生えている髪の毛の成長をサポートしてくれる成分を含む製品です。
髪の毛の状態は、1本1本の太さ、密度、長さ、強さ、色など様々な要素で大きく見た目が変わります。
あまり育ってくれなくなった、弱く細く、すぐに抜けたり切れたりしてしまう、色が薄いなど様々なトラブルがありますが、これらは髪の毛そのものに原因がある場合もありますが、基本的には頭皮環境に影響を受けています。
頭皮の健康状態が悪い場合、髪の毛だけが健やかに育つということはあまりありません。
つまり、育毛剤は髪の毛のためのものでありながら、頭皮環境を悪くしている原因にはたらきかけ、本来の健康な髪の毛の状態へと戻してくれる存在と言えます。
だから、自分に合う育毛剤を探すということは、自分の頭皮環境を改善するのに役立つものを探すということです。
それには自分の頭皮環境のことをよく知らなければいけませんから、髪の毛の状態ばかりに気を取られるのではなく、その大元に目を向ける必要があるわけですね。
育毛剤博士
育毛剤というのは医薬品または医薬部外品で、髪の毛の成長に対して有効な作用を持つ成分を、一定量以上含むものが対象となる。
今生えている髪の毛に元気が無い、細い、成長が遅い、抜けやすいなどといった問題を感じている時に、改善するためのサポートをしてくれる存在じゃ。
髪の毛のトラブルは男性でも女性でもあるし、若くても高齢者でも同じように起こるのだ。髪の毛が不健康な状態にある場合は、原因を排除して本来の健康な髪の毛へ戻す作用のあるものだけを育毛剤と言うのじゃ。
育毛剤と発毛剤と養毛剤の違いって何?
髪の毛の状態を改善するための製品には、育毛剤の他に発毛剤や養毛剤といったものもあります。これらがどのように違うのかは気になるところですよね。
育毛剤は、前述の通り、今ある髪の毛の健康状態を取り戻すためのものです。
そして発毛剤は、すでに脱毛してしまった無毛の状態や、それに近い状態の頭皮から髪の毛を生やすはたらきを持つものを指すことが多くなっています。
そもそも育毛と発毛は言葉からしても異なりますが、発毛剤と名乗っている製品は、実はそんなに数多くあるものでもありません。
また、養毛剤は現在生えている髪の毛を育てるという点では育毛剤に近い種類です。
ただ、育毛剤は前述の通り頭皮へはたらきかけるものが多いのに対し、養毛剤は髪の毛自体に栄養を与えることに主眼があります。
どちらかと言うと、髪の毛を美しく保つことが主なので、女性向けの製品などが多い傾向にあります。
もちろん頭皮環境にも良い成分を含むものが多いのですが、その点を理解して製品を選ばないと、期待するような結果が得られないこともありますので注意しておいたほうが良いでしょう。
育毛剤博士
育毛剤と発毛剤とは別のもので、育毛剤は今ある髪の毛の健康を取り戻すためのもの、発毛剤はすでに髪の毛を失ってしまった進行状態を改善するためのものと考えればいいじゃろう
髪の毛の対策はまず予防からするのが一番じゃから、早い段階から対策するには育毛剤が必要じゃ。
ある程度進行してしまった場合は発毛剤か発毛効果もある育毛剤を使用する必要があるのじゃ。
発毛と育毛、読んで字のごとしじゃ。
生えている髪の毛を育てる意味では、育毛剤と養毛剤とは同じ仲間と言っても良いのですが、養毛剤のほうは髪の毛に栄養や潤いを与えて美しい状態にするもの、育毛剤のほうは頭皮に働きかけて健康な髪の毛を伸ばさせるものというニュアンスの違いがあります。
イメージ的には、女性が長い髪を美しく保つ時に養毛剤、男性が細く弱くなってきた髪の毛を太く元気な状態に戻す時に育毛剤を使用するという感じでしょう。
いずれにしてもなんらかの理由で髪の毛の元気が無くなってきたと感じた時に、手にすることになります。
髪の毛の量が変わっていなくても、全体的にハリやコシが無くなって細くなってしまうとボリュームダウンしてしまいますから、育毛剤でも養毛剤でも、自分の目的に合った有効成分を配合してあるものを選んで試してみると良いでしょう。