薄毛と聞くと、髪の毛がたくさん抜けて、生えている本数が少なくなっている状態だと思う人が多いかもしれません。
でも実は、抜け毛が多くなくても薄毛は進行します。
たくさん抜けることもなく、生活も前となんら変えていないのに、気付くとなぜか髪の毛全体のボリューム感が無くなっている、そんな状態が薄毛の始まりです。
1本1本のツヤがなくなり、根本がしっかりしないような印象になっていたら、早めに対策を考えたほうが賢明です。
生まれつき髪の毛が細い人もいますが、以前はこんなことは無かったという人も多く、何が原因なのかわからない場合のほうが一般的ですね。
なぜ生えて来る髪の毛が薄毛に変わってしまうのか、その原因についてまとめてみましょう。どうしてこんな状態になるのか、実は原因は複雑に絡み合っていて、専門家でもとても一つには絞りきれないと言われています。
薄毛という症状はどんな症状か
薄毛が進行している状態は、必ずしも生えている髪の毛の本数が少なくなっているわけではありません。
髪の毛1本1本の強さ、太さ、色素などが損なわれ、全体的にボリューム感がなくなることで、まるで毛髪量が減ったような印象を受けるのが薄毛です。
例えば、頭皮1平方cmあたりに同じ本数の髪の毛が生えていたとしても、髪の毛の質が違えば見え方も大きく変わります。
1本1本が太くしっかり生えていれば、地肌が見えないくらい黒々とした様子に見えますし、1本1本が細くコシの無い状態だったり、色素が薄くなっている場合には、まばらに見えたり地肌が見えたりするでしょう。
髪の毛のボリューム感には密度が深く関係するので、決して本数だけの問題ではないのです。コシが無く、まるでしぼんだように見える髪の毛は、全体的に髪の毛がまばらな印象を与えてしまうのです。
統計によると日本人男性の4人に1人が薄毛に悩んでいるというデータがあり、髪質を改善したいと望んでいるわけなのです。
育毛剤博士
髪の毛の本数ではなくボリュームが減って全体的に毛量が減ったように見える場合や、ハリやコシの強さが無くなってしぼんだように見える場合が薄毛という状態ということじゃな。
どのようにして薄毛は起こるのか
なぜ1本ずつの髪の毛が元気を失ってしまうかの原因は様々です。
ただ、人間の髪の毛はヘアサイクルによって常に生え変わっていますが、生え変わるたびに新しい髪の毛が弱さを増して行って、次第に全体的なボリュームを損ねてしまうのが薄毛の直接的な原因です。
日本では成人男性の4人に1人が薄毛の状態だと言われていますので、加齢と共に起こる老化現象だと捉えている人もいますが、実際には食い止められる症状である場合も少なくないのです。
薄毛になってしまう原因は?
髪の毛が生え変わる度に弱くなって行ってしまうのはどうしてなのでしょうか。
様々な原因が指摘されていて、専門家でも一つに絞ることは出来ないと言われていますが、主な原因はストレスや紫外線、生活習慣にあると言われています。
精神的なストレスが過剰になると、髪の毛を成長させる毛根が栄養失調になると言われています。ただ、これもどのような仕組みなのかは詳しく解明されていません。
また、紫外線によるダメージは様々な分野で指摘されていますが、確かに紫外線が細胞を破壊する力は強大なため、長い年月のうちに蓄積されたダメージが薄毛を引き起こすことは十分に考えられます。
生活習慣では、特に食生活の乱れや睡眠不足が髪の毛に悪影響を与えることが分かっています。
細胞を十分に活動させるには栄養素が必要なのは当然ですし、髪の毛は夜寝ている間に作られますから、睡眠時間が十分にないと髪の毛に悪影響が及ぶのは当然でしょう。その他にも喫煙による血行不良や間違ったヘアケアなどがダメージになる場合もあります。
育毛剤博士
薄毛になる原因は人それぞれだが、頭皮は常に紫外線を浴びるためにダメージが蓄積されるという理由や、帽子やヘルメットなどによる蒸れ、皮脂分泌の過多、食事内容の悪さ、睡眠不足、喫煙などが原因と言われておるのじゃ。
特に最近の若い子はヘアカラーやパーマ、ドライヤーなどによる毛髪のダメージや、整髪料やシャンプーなどの品質、精神的なストレスなども原因になっておる。
トータルで言えることは頭皮の環境が悪くなっているということ、血行が不順になっていることで、髪の毛を作る毛母細胞に十分な栄養が送られなくなっていることは間違いないのじゃ。
原因も複雑に絡みあっていて、複数の理由がある場合もあるの。
遺伝が原因の場合もある
規則正しい生活をしていて、特に問題が見つからないという人でも薄毛が進行する場合があります。それは遺伝的なもので、特に男性ホルモンの分泌が多い人に薄毛が進行しやすい傾向があると言われています。
よく言われていますよね。男性ホルモンの分泌が多い人は体毛が濃くて、頭髪が薄毛になりやすい・・・と。
AGAは男性ホルモンが原因で起こる典型的な症状ですが、成人してからの分泌バランスによっては薄毛になりやすい体質を生むケースがあります。
男性ホルモンのテストステロンがジヒドロテストステロンに変化すると毛母細胞が萎縮してしまうのですが、特に母親の家系に薄毛の男性がいると遺伝確率が高いという研究もあります。
脱毛症なども型が家系に似る場合が多いと言われていますので、気になる場合は早いうちから専門機関で遺伝的要素について調べてみても良いかもしれません。遺伝については専門のクリニックで検査出来ます。