癌の免疫療法とは?

現在の癌の最先端治療は、免疫細胞を使った免疫療法です。
どういった治療法なのか、詳しく調べてみましょう。

 

・免疫細胞たちが眠らされている!?

癌を発症した人の体内にも、ちゃんとNK細胞をはじめとする免疫細胞は存在しています。

 

本来ならそれら免疫細胞が癌細胞を攻撃して治癒させる力を発揮するはずなのですが、癌細胞は自分が繁殖するために免疫細胞を眠らせて攻撃力を低下させているのです。

 

免疫細胞たちは、目の前に敵がいるのにうまく認識出来ないようにされてしまっているので、この状態を打破しなければいけません。そのために与える刺激が非常に危険なレベルになるため、抗癌治療は高いリスクを抱えていたのです。

 

・免疫細胞を体外で培養する

眠らされた免疫細胞を呼び覚ますために、免疫細胞を取り出して一度癌の悪影響を受けない体外で培養して、活性化した状態で再度体内に戻すという治療法免疫療法です。

 

長年この方法を成功させるべく世界中の各国が研究を重ねてきましたが、ついに2001年に京都大学の専門家がNK細胞の体外での活性化と増殖を実現し、安全に免疫細胞の活性化を行うANK療法が開始されました。

 

・他の免疫細胞も覚醒させる

ANK療法は、体外で培養した免疫細胞を体内へ少しずつ戻し、腫瘍を直接攻撃させると同時に周りで眠らされている免疫細胞も覚醒させます。

 

体内へ戻す点滴を打つごとに40度近い発熱が起こると言いますが、それだけ高い刺激を持っている証拠でもある副作用であり、他の免疫療法には見られない反応だと言います。

 

戻される細胞はANK細胞と呼ばれますが、体内へ戻って癌細胞をダイレクトに攻撃を始めると同時に大量の覚醒物質を放出し、周りの免疫細胞にも攻撃に加わるよう刺激することで高い効果を現します。従来の放射線治療などよりも安全性が高く、非常に画期的な治療法と言えるでしょう。

 

・分子標的薬との併用

抗がん剤は、癌細胞のみを攻撃することが出来ないために正常な細胞まで攻撃することが大きなリスクとなりました。そこで分子標的薬という癌細胞の増殖を妨害する薬が開発され、ANK療法と合わせて高い効果を得ています。

 

癌治療は今、大きく変化しつつあるのです。