NK細胞は加齢で減る?

NK細胞が年齢によって変化することは事実ですし、これは人間誰でも同じ条件と言えます。
でも、単純に「数が減る」と思っているとしたら、実はそれは大間違い。

 

そして、同じように状態が変化していく中でも、変わらず元気な高齢者もいれば、若くても病気がちな人もいます。この差には、生まれつきとばかりは言えない、もっと複雑な理由があるのです。

 

そんな年齢とNK細胞との関係について、もう少し詳しく調べてみましょう。

 

・NK細胞は加齢と共に増加!?

NK細胞が加齢と共にその数を変化させることは、多くの研究データから明らかになっています。
でも、実は、「数」に関して言えば加齢と共に「増加」しているのです。

 

なんとなく、「歳と取るとNK細胞の数が減るから弱くなるのだ」と思っていた人は勘違いですね。

 

0歳児ではNK細胞の数はほとんど無く、加齢と共に数が増加し、20代から30代でリンパ球の中のNK細胞の割合は10%から15%くらい、これが50代60代になると、20%くらいまで上昇します。実は年齢と共に数が増えるのがNK細胞なのです。

 

・減少するのは活性率!

「歳を取るとNK細胞が増えるなら問題ないのでは?」と思うかもしれませんが、減少するものがあります。それが「活性率」です。

 

つまり、数は増えても働く能力が下がるということになりますので、結果的に「免疫力が下がる」というのが正しい表現なのです。その変遷は細かく見ると15歳から20歳あたりでピークとなり、その後ゆるやかに減少、50歳から60歳くらいでピーク時の3分の2から2分の1程度まで減少し、80歳では4分の1程度にまで下がっています。

 

NK細胞が体内にあっても、眠ったままの状態であったり、病原体と戦っても破壊する能力が低くなったりすることで、病気に勝ちにくい身体に変化してしまうと言えます。

 

・活性化させることがポイント

健康な人の平均的な活性率の推移はわかりましたが、NK細胞そのものが無くなるわけではなく、働きが衰えている状態ですから、逆に言えば年齢に関係なく不活性は起こり得ますし、高齢者の高活性も起こり得ます。

 

だからこそ、あらゆる手段で活性化させることが健康へとつながるわけですね。